日本共産党 上野たつや
(6/12)県教育長とコロナ後の対応について懇談
日本共産党が出した「子どもたちの学び、心身のケア、安全を保障するために、学校再開にあたっての緊急提言(6/2)」についての受け止めと、学校をどのように再開していくのかについて、県教育長と懇談を行いました。
教育長からは…
国の専門家会議では、「新型コロナは不明な点が多い感染症」ということを前提にしつつ、そうとう長期間にわたって、コロナ感染症と共に生きていかなければならないと思っている。
それが前提になった時に、社会の様々なシステムが、今まで通りに戻ると言う事ではなく、新しい考え方でやっていかざるを得ないのではないか。
学校についても、柔軟に物事考えていく必要派あるのではないか。
と考えている。
[日本共産党の提言について]
20人学級については、その数に対応して学校施設は考えられていない。
場所をどう確保していくのかが課題になる。
また、日本の学校教育は、集団性の中で社会性を獲得していく。
感染症防止と教育の推進の両立が求められている。
感染症防止の観点で「子どもたちの命を守っていく」のと同時に「3年間で学ばなければいけない事は学ばせてあげたい。学んでほしい。」というスタンス。
[今後の具体的な対応について]
現場も、相当な負担を強いられている。
一斉登校をしたとしても三密を防ぐ事はしなければいけない。
ある学校では、教壇と生徒の間にビニールシートを貼る予定だが、光の関係で見えにくくなってしまうので、真ん中をくりぬく予定。
板書は真ん中に書き、授業で話す時は、シートのある両サイドで話す。
机の配置については、これまで、グループワークやる時には、くっつけていたが、それはできないだろうと思っている。
などの工夫を積み重ねていって、そういった事例を広めていく。
県立高校だけではなく、市町村立にもそんな形を取っていきたい。
教育長との懇談の様子です

(右奥から、あさかコロナ対策委員長・石田県議・君嶋県議・大山県議・上野・畑野衆院議員)
コロナ禍における学校の課題については、6/18の代表質問で、石田和子県議(川崎市高津区)が取り上げる予定です。
3か月の休校で、子どもたちは、本当に大きな影響を受けました。
「遊び」「運動」「学び」「発達保障」など、子どもの権利が奪われてしまったことに関して、今後、学校がどのように向き合っていくのか、保障していくのかが問われています。
今は分散登校ですが、通常の形に戻った時、「大人は三密を避けてと言っているのに、子どもは三密でも良い」ということにはなりません。
今ある資源で対応している、現場の努力だけでは限界もあります。
また、学習の遅れを取り戻すことに重点を置くと、子どもたちの心のケア、学び以外の学校行事が削られるなどの懸念もあります。
丁寧に進めていくためには、やはり少人数学級の実現は急務です。
引き続き、教員の抜本的増員を、国や県に対して求めていきたいと思います。