日本共産党 上野たつや
防衛大学校いじめ問題に関する第4回の裁判を傍聴(11/18)
横浜地方裁判所で開かれた、防衛大学いじめ問題の裁判を傍聴しました。
大学内で行われた卑劣な「いじめ」によって、精神的なダメージを追い、言葉を発することが出来なくなってしまった原告のAさんが、大学側(国)の管理責任と、いじめた本人の責任を問うために損害賠償を求めている裁判です。
傍聴は、席をコロナ対応で間引いているとはいえ、満席。
裁判後に行われた「防衛大学校 いじめ人権裁判を支援する会 報告・交流会」(60名以上参加!)では、
・弁護士から裁判内容の説明
・質疑応答
・感想交流
・経過報告と行動提起
・原告Aさんのお父さんからの訴え
がありました。

報告会の様子
お父さんからの訴えでは
「いじめた本人が、今も何ごともなくのうのうとしている事実がやっぱり許せない。いじめた本人は、いじめた意識を持っていない。」
と、憤りを感じていることが伝わってきます。
また、自身が職場の中でいじめられた経験も語られました。
「当時の会社は、常に上司の顔を伺いながら仕事をし、それ以外の人間を切り捨てていく。」
その会社では、精神的に病んでしまい、出勤できなくなる職員が相次いだとのことです。
いじめた側は、被害を受けた職員がどんな思いで苦しんでいるのか、わからないのだと。
防衛大のいじめについては
「まさか、うちの息子が、こんなことになるなんて夢にも思っていなかった。国のために頑張っている学生が、そんなことするのか。信じられなかった。」
そして、
「世の中に、また、これから防衛大に入ろうと思っている人たちに、防衛大学生の家族に、現実はどうなっているのか知らせるチャンスだと思っている。」
とも。
職場については、昨年の法改正で、「職場のハラスメント対策」の義務化(2020年6月より)がされ、ようやく一歩といった状況だとは思います。
「ダメなものはダメなんだ」と、当たり前のことが当たり前に言える社会になるために。
また、一人ひとりの人権が守られる社会にしていくために。
声をあげたAさんに敬意を表しつつ、連帯していきたいと思いました。