日本共産党 上野たつや
県立高校の定時制を無くさないで!~定時制課程の募集停止について~(上野ニュースNo.65)
~県立高校改革について~
神奈川県は、県立高校改革という政策を2016年~2027年までの12年間の計画で進めています。政策の主な柱は、以下の3点です。
生徒の多様性を尊重し、個性や能力を伸ばす質の高い教育の充実
魅力ある学校づくりを一層する学校経営力の向上
少子化社会の中で生徒に望ましい教育を推進する県立高校の再編・統合
私たち県議団は、この政策が子どもたちの学びにとって本当に重要なのかどうか、議会で論議を深めつつ、以下の点などから政策の推進に反対をしてきました。
“質の高い教育”といいつつ、いわゆる普通科ではなく、無理な特色付けを各校に当てはめることによって学校から多様性を奪っているのではないか
再編統合に伴う県立高校の削減が、学校の過大規模化につながり、逆に教育環境の悪化につながっているのではないか。
~突然の定時制の募集停止(事実上の廃止)~
9月に開かれた第3回定例会では、最後の期間となるⅢ期計画(2024年~2027年)の案が示されましたが、ここで突然、6校の“定時制の募集停止”を行うことが明らかとなりました。
神奈川区内では、翠嵐高校が対象となっています。
そして、県民のみなさんからパブリックコメントなどで意見を聞く機会なく、この計画は10/25(火)の教育委員会臨時会で、委員の全員一致で決定されてしまいました。
~定時制は、大切な学びの場~
臨時会では、団体から“定時制の募集停止を見直してほしい”との主旨で請願が出され、意見陳述が行われました。14年間定時制で働いてきた教員OBの方から、多くの外国籍県民が通っており(翠嵐高校は6割)、学び直しの場として重要な役割を果たしてきたことなどが語られ、定時制の重要性を感じました。
改めて、県議団として、この計画の見直しを求めていきたいと思っています。
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