• 日本共産党 上野たつや

コロナで影響を受ける 認可外保育所 にも補償を

この間、宇佐美市議と一緒に、認可外保育所の園長先生にお話を伺っています。

把握している限りでの、認可外保育所の状況について報告します。

「認可外保育所について」

認可保育所の運営費は、保育料と「国や自治体の給付金」で成り立っていますが、認可外保育所は保護者からの保育料が主な運営費です。

また、認可保育所は、登園を自粛した日数分の保育料が返金される仕組みに制度変更され、公的な補助がされますが、認可外保育所にはありません。

「認可外保育所の実態」

A保育所

認可保育所に入れなかった保護者が、この保育所を選んでくれているケースもあります。

2月以降、コロナの影響で仕事が無くなってしまい、本来は認可保育所に入園予定だった人が、急遽入園することができなくなることが多かったようで、定員に空きができたことで、ウチに入らず認可保育所へ行ってしまう状態が起きてしまいました。

今年入園予定だった半数(約10人)は、認可保育園に行ってしまったので、運営が厳しい。

毎年ある事とは言え、今年は特に厳しいです。


行政は、認可保育所に入れなかった保護者の受け皿として、困った時には頼ってくるのに、こちらが厳しい時には、何もしてくれないです。

B保育所

入園予定だった子が、10人くらい来ないことになってしまいました。

感染予防のために登園自粛をお願いしていますが、4月丸々登園しなかったことで、保育料の支払いを拒む保護者が出始めています。

こちらも、家賃や人件費を支払わなければいけない都合で、保育料をいただかないと潰れてしまうため、、、状況はわかっているけども、保護者に支払いをお願いをしています。

「認可では保育料の返金があるのに、なんで認可外ではないんだ!!」と言われてしまい…

認可保育所がいかに制度に守られているかを実感します。

私たちも、認可外の保育所として、何十年も誇りを持って働いています。

しかし、認可外は、ただでさえ死亡事故などが起きた時に「また無認可が…」と言われてしまう立場。

変な噂を流されてしまえば、子どもが来なくなり、運営が成り立たないため「仕方がない」と、諦めるしかありません…。

一回感染してしまえば、本当に必要な子どもを預かることができなくなるため、矛盾を感じながら登園自粛を保護者にお願いしている状況です。

C保育所

私の園では、認可保育所と同様に、保護者に登園自粛をしてもらい、休んだ分の保育料を保護者に返金しています。

認可保育所では保育料が返金されることが決まっている中、保護者との信頼関係を考えればそう言った対応になります。

運営費が入らないからと言って、これまで一緒に働いてくれている仲間(保育士)を解雇するわけにはいきません

しかし、このままでは運営が成り立たなくなってしまいます。今は、少ないですがプール金があるので何とかやりくりしているところです…。

今預かっている子どもたちの保護者も、社会維持のために働いています。休園になんてできるわけがありません。

何よりも、ここに命があるんです


「自粛と補償をセットで」

認可外保育所は、独自の保育方針で子どもの成長を保障するだけではなく、待機児童の受け皿としても役割を担ってきました。

どの保育所も、長く地域に根差した運営をしています。

厚生労働省はこの実態に対して、「一般論としては…(中略)…必ずしも臨時休業等の期間中の保育料の返還義務が生じるものではないと考えられる」(FAQのNo.20)と説明しており、実態とはかけ離れた回答です。


県に問い合わせたところ、認可外保育所への独自支援策は現状なく、一般的な小規模事業者などが対象の「持続化給付金」「雇用調整助成金」「無利子の融資」などしかありません。

神奈川県は、保育所を社会の持続に必要な施設として、開園を求めつつも、保護者へは登園の自粛を求めており、それに対応すれば、認可外保育所の運営は成り立たなくなります。

何より、保育料の返還をめぐって、一番大切な保護者との信頼関係にヒビが入っていることは、本来起こるはずがなかった重大な問題です。


自粛を求めるのであれば、それに見合った補償を行うのは当然です。

すでに、福岡市那覇市などでは、認可外保育所への登園自粛による保育料補助を決めています。

県としても、自粛と補償がセットの支援策を今後も求めていきます。

© 日本共産党横浜北東地区委員会